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①DIBtとは何か? —欧州で最も常識的な薪ストーブ安全基準—

1 日前
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更新日:4 時間前


              重要度★★★★★               

       DIBtとは何か? —欧州で最も常識的な薪ストーブ安全基準—      


■ DIBt(ディーアイビーティー)とは


DIBtは ドイツ建築技術研究所(Deutsches Institut für Bautechnik) で、建築製品・工法についてドイツの建築法上の認可等を扱う公的機関です。薪ストーブでは特に「raumluftunabhängig(室内空気非依存)」の運転が重要になります。


DIBt認証で重要なのは「外気導入が付いている」だけではない。ここは日本でかなり誤解されやすいところです。


単にストーブの後ろに外気導入口があり、外から空気を引いているだけで、DIBtという室内空気非依存型になるわけではありません。DIBtの認可文書では、燃焼に必要な空気を気密性を確保した経路で屋外等から直接供給し、設置室内の空気を燃焼用として使用しないことが明記されています。


つまりDIBtの考え方としては、

屋外 → 給気経路 → ストーブ → 燃焼室 → 排気経路 → 煙突 → 屋外

という燃焼・排気系統を、住宅の室内空気から可能な限り独立させるわけです。これが高気密住宅で非常に重要になります。


なぜ高気密住宅ではそこまで必要なのか

現代住宅には24時間換気、レンジフード、浴室換気、衣類乾燥設備など、室内から空気を排出する設備があります。

住宅の気密性が高いほど、それらによって室内が負圧になったとき、薪ストーブの煙突が本来とは逆方向の影響を受ける可能性を考えなければなりません。

DIBtも、換気設備と室内空気依存型の燃焼機器を併用する場合について、差圧を監視し、所定の条件を外れた場合に換気設備を停止させる安全装置を認可対象としています。


DIBt認証機なら何が違うのか

DIBtの認可は、メーカーが「これは高気密住宅向けです」と自己宣言するだけの話ではありません。

対象となる機種・構造・給気方式・排気方式などについて認可条件が定められています。DIBtの公式データベースにも「Raumluftunabhängige Feuerstätten(室内空気非依存型燃焼機器)」として個別の認可番号を持つ製品が掲載されています。


実際にスキャンサーム機種もDIBtのデータベースにこのように、掲載されています。

たとえば現在の公式一覧には「Ator RLU」がZ-43.12-411として掲載されています。別カテゴリーではBEO 6 kW (RLU)も掲載されています。

さらに、過去のDIBt認可資料ではelementsは「raumluftunabhängig」として認可されており、燃焼空気を屋外等から供給するための構造まで認可内容に含まれています。


つまり、重要なことは「外気導入対応」=「DIBt認証」ではありません。


むしろ、「外気を取り入れられること」と「高気密住宅の中で室内空気から独立した燃焼システムとして認められていること」は別ものです。

なぜなら、性能の低い(旧型)燃焼方式で外気導入をすることは燃焼室に冷たい空気と燃焼経路を長くすることにより正しく燃焼ができなくなり不完全燃焼をおこしてしまい有毒ガス発生により危険になる恐れがあります。




■ DIBtが試験する主な内容


①本体の気密性(漏気量)

扉・本体の隙間から煙やCOが漏れないかを測定。

原則、溶接構造で火室を囲むこと。鋳物製などの接合部が、セメントなどは劣化の際に

漏気の恐れのためNG。


②外気導入で完全燃焼できるか(燃焼方式)

室内空気に依存しない「外気導入運転」が成立するかをテストします。

吸気ダクトを接続し、外部から吸気(燃焼用空気)をとることは、空気抵抗が大きくなり燃焼性能が求められます。そのため、スキャンサームでは、燃焼の安定を図るため、断熱式本体や扉ガラスをペアガラスとするなど、火室内部の燃焼温度を高めています。


③負圧(換気扇・レンジフード)で逆流しないか

換気設備作動時の室内負圧を想定し、逆流防止性能を確認します。

24h換気扇などの使用で、室内は常に負圧になります。その際に逆流しないための気密性能をテストします。


④扉開閉時の煙の流出量

扉を開けた瞬間に煙が室内に流れないかのテストです。

CO逆流防止のため、扉は自動ロックが基本です。


⑤複合設備との同時運転

例:・第三種換気システム・調理用レンジフード・脱衣室乾燥機 など、同時使用時の安全性を評価をします。


※ドイツでは煙突技術者(Schornsteinfeger)になるために3年間の学校があります。
※ドイツでは煙突技術者(Schornsteinfeger)になるために3年間の学校があります。

なぜDIBtは欧州で義務化に近い存在なのか?


ドイツでは、ほとんどの新築は24h換気による高気密システム住宅です。

(※日本も同様、近年は高気密はもちろん、ドイツよりも機密性能が高い住宅が増えています。)


ドイツを始めとした欧州では薪ストーブ使用による一酸化炭素中毒予防は必須項目です。

そのために、薪ストーブを設置する際、煙突技術者(Schornsteinfeger)による適合確認が必須です。


この技術者が最初に行うのが、型番を「DIBtリスト」「HKIリスト」で検索すること」です。


■ DIBtリストとは

DIBt認証済みストーブの公式リスト → 認証番号・有効期限・適合条件が掲載


■HKIリストとは

ドイツ暖房工業会の技術データベース →・外気導入対応・ 気密性能・多重煙突接続の可否・ 排ガスデータ・ EN規格適合など、プロ専用の詳細情報が閲覧可能。


DIBtが存在する理由


結論:“高気密住宅では、非気密ストーブは安全に使えない”この科学的事実が欧州全体で共有されているからです。


日本ではしばしば

・ 「鋳物なら一生もの」

・「換気扇を止めれば大丈夫」

・「窓を開ければ大丈夫」

・ 「外気導入をつければ安全」

といった情報が流れていますが、欧州ではすべて科学的に否定済みの内容です。


※皆様がお使い、又は購入予定の薪ストーブをAIなどでご確認ください。

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