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もし、皆様の住宅がドイツと同等、あるいはそれ以上の気密性能を持つのであれば。

9月22日
読了時間: 5分
高気密住宅に薪ストーブを導入するための唯一の安全基準

もし、皆様の住宅がドイツと同等、

あるいはそれ以上の気密性能を持つのであれば。


1.DIBt

2.薪ストーブを選ぶ、もうひとつの重要な基準

3.外気導入

4.住宅の負圧

5.煙・燃焼ガスの逆流

6.一酸化炭素

7.煙突とドラフト


について知ってください。


これらは、それぞれ別々の話ではありません。


すべて、


「高気密・高断熱化した現代住宅の中で、薪ストーブという燃焼機器をどう安全に成立させるのか」


という一つの問題につながっています。



住宅が変われば、薪ストーブの選び方も変わります。

かつての日本住宅は、現在ほど高気密ではありませんでした。


住宅の隙間から自然に外気が入り、その室内空気を使って薪ストーブが燃焼する。


そうした使い方が成立しやすい住宅環境が長く続いてきました。


しかし、現在の住宅は違います。


高気密・高断熱化し、24時間換気によって空気の入口と出口まで計画されるようになりました。


そこへレンジフードや浴室換気なども加わります。


住宅そのものが、一つの空気システムになったのです。


それならば、その住宅の中に設置する薪ストーブも、昔と同じ基準だけで選んでよいのでしょうか。



デザイン、暖房能力、価格だけでは分からない性能があります。


薪ストーブを選ぶとき、多くの方が確認するのは、


デザイン、暖房能力、燃焼効率、価格、ブランドなどではないでしょうか。


しかし、高気密住宅ではもう一つ確認してほしいことがあります。


その薪ストーブが、現代住宅の空気環境を前提として設計されているか。


具体的には、


燃焼用空気をどこから取り入れるのか。


外気はどのような経路で燃焼室へ届くのか。


ストーブ本体は室内空気にどこまで依存しているのか。


住宅が負圧になったとき、燃焼や排気にどのような影響があるのか。


その機種が必要とする煙突ドラフトはいくつなのか。


こうした性能は、ストーブの外観だけでは判断できません。



「外気導入口があります」だけで選ばない。


これは、この一連のページで最もお伝えしたかったことのひとつです。


外気導入と、室内空気非依存は同じではありません。


外気接続口があることは重要な確認項目のひとつです。


しかし、本当に確認したいのは、その先です。


屋外 → 給気経路 → 薪ストーブ → 燃焼室 → 煙突 → 屋外


この一連の経路が、住宅の室内空気や換気設備とどのような関係で成立しているのか。


そこまで確認して初めて、高気密住宅に適した薪ストーブなのかを考えることができます。



薪ストーブを「素材」だけで選ばない。


「鋳物だから丈夫」

「重量があるから安心」

「昔から使われている構造だから大丈夫」


それらと、現代の高気密住宅に必要な性能は、必ずしも同じ評価軸ではありません。


重要なのは、鋳物か鋼板かという素材の名前だけではなく、


本体がどのような構造でつくられ、どの程度の気密性を持ち、燃焼用空気がどの経路を通り、どのような条件で燃焼・排気性能が確認されているのか。


薪ストーブも、住宅性能の変化に合わせて選ぶ時代になっています。



「どこの国の薪ストーブか」でも判断しない。


ヨーロッパ製だから高気密住宅に適している。


ドイツ製だから室内空気非依存である。


それも正しい判断方法ではありません。


重要なのは原産国ではなく、その機種がどのような規格・認証・技術条件を満たしているのかです。


だからこそDIBtなどでは、ブランドのイメージではなく、機種や構造、使用条件を確認します。


薪ストーブを選ぶときにも、同じ視点を持つことができます。



これからの薪ストーブ選び、7つの確認ポイント


高気密・高断熱住宅に薪ストーブを計画するなら、少なくとも次の点を確認してみてください。


1|燃焼用空気はどこから取るのか。


2|外気導入だけでなく、室内空気への依存性はどうなっているか。


3|本体・扉・給気経路は、どのような構造になっているか。


4|24時間換気やレンジフードとの同時使用をどう考えているか。


5|必要な煙突ドラフトが技術資料として示されているか。


6|煙突は、その機種と住宅に合わせて設計されているか。


7|性能を確認できる規格・認証・技術資料があるか。


メーカー名やイメージではなく、確認できる性能から選ぶ。


これが、現代住宅で薪ストーブを選ぶための新しい基準です。



高気密住宅だから、薪ストーブが使えないのではありません。


ここが私たちの知っていただきたい結論です。


高気密・高断熱住宅だから、薪ストーブをあきらめる必要があるわけではありません。


重要なのは、


住宅性能に適した薪ストーブを選び、燃焼用空気・換気設備・煙突まで正しく設計すること。


住宅性能が進化したのであれば、薪ストーブを選ぶ基準も進化する。


それは特別なことではなく、ごく自然なことではないでしょうか。


スキャンサームが大切にしているのも、まさにこの考え方です。


住宅と薪ストーブを別々に考えない。


空気がどこから入り、

どこで燃え、

どこから出ていくのか。


そのすべてを一つのシステムとして考える。


それが、これからの高気密・高断熱住宅における薪ストーブの選び方だと、私たちは考えています。





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