Vol.2-3 2019-10-15

スキャンサームタイムズ《薪ストーブ先進国ドイツ常識紀行》
第二弾は、チムニースイーパー

「チムチムニー・チムチムニーチムチムチェリー私は煙突掃除屋さん♪」でご存知の煙突掃除屋さんを紹介しましょう。日本ではなじみのない職業なので、簡単なたとえ話を交えながらお話します。チムニースイーパーは「火の守り神」や「幸福をもたらす縁起者」として町の英雄であります。日本では厳しい訓練を積み重ねた消防職員が一番近い存在かと思います。
チムニースイーパーは政府から取得した資格が必要で、ドイツ国内約1100万世帯の暖炉、薪ストーブを守るのです。

《薪ストーブ先進国ドイツ 常識紀行》

薪ストーブを設置するにあたり、「設置本体機種」、「設置管理者(日本の場合は販売店)」「煙突管理会社(販売店)」がどれほど重要なのかをご説明しながら、チムニースイーパーの真の必要性と日本国内においての安心できる薪ストーブ設置を考えてみましょう。そして本場チムニースイーパーの業務から自身の安全を確認してみよう。

チムニースイーパー協会.jpg

上部ホームページはドイツチムニースイーパー協会  https://www.schornsteinfeger.de/

ご覧いただくことをお勧めします。多くの学びを経てチムニースイーパーになります。そして多くの安全と幸福をもたらしております。その代表的なものをご紹介します。

①「薪ストーブ本体カロリーと換気計画」
ドイツでは、本体設置を終え、使用する前にチムニースイーパーによる点検が法律で定められています。
点検内容は、負圧計での室内負圧測定。薪ストーブ本体カロリーによる換気扇の圧力測定(数)。その他、レンジフードと同室に薪ストーブが設置されている際の注意事項など「不完全燃焼」による事故発生の原因になりうる可能性をすべてをチェックいたします。

 

②「測定と報告書」
チムニースイーパーは、専用の測定装置を使用して、排気ガス中の一酸化炭素値が高すぎるかどうかをチェックします。
一酸化炭素は有毒ガスであり、測定結果が最大許容値を超えている場合、煙突掃除人は所有者に通知し、本体の取替や燃焼方法の改善に努め、改善後に再度測定をします。

 

③「煙突掃除」
定期的なチェックにより、本体、煙突の掃除を行います。その際、換気システムが清潔で適切に機能していることを確認します。

さて、この3つが伝える意味を考えていきましょう。

①の換気計画では薪ストーブカロリーが重要です。薪ストーブのカロリーは、発するエネルギーとは異なり「薪を燃焼できる量」を表します。すなわち、薪も沢山燃やせる代わりに、一酸化炭素ガスも大量に出る可能性を秘めております。そのことから、ドイツでは5,000キロカロリー、8,000キロカロリーと大きくなるにつれ、換気システムを薪ストーブカロリーに合わせる必要性があるため、大きなカロリー表示の薪ストーブは人気がありません。さらにレンジフードと同室に薪ストーブがある際には急激な「負圧」により、一酸化炭素ガスの逆流になる恐れがあるために換気扇使用時には窓を開けなくてはなりません。
②の一酸化炭素値のチェック。
もし日本で行えば、ほとんどの薪ストーブ使用者が改善を通知される可能性があります。
理由は、空気の絞りすぎによって起こる不完全燃焼による一酸化炭素排出です。Vol.1の「法律と法規」でも詳しく書いておりますが、日本の薪ストーブ使用の文化は少し先進国とは違っていて、薪を長く持たせるために過剰に酸素供給を抑えてしまい不完全燃焼での連続運転をしてしまいます。今後の住宅においてはとても危険です。
どの国のどのメーカーの取扱説明書にも、空気の絞りすぎには注意と書いてあり、「一次空気は絞るが、二次空気は十分に供給する事」と記載されています。
③煙突掃除はドイツの法律で1年に一度、又は本体を買い替えた際には義務づけております。

【ここで、豆知識】
ドラフト(排気の上昇気流)。ドイツなどでは近隣への煤塵(ばいじん)トラブルを避けるためにチムニースイーパーにより焚き付け指導を行っております。薪燃料に対して下からの着火ではなく、焚き付け材を最上部に置くいわゆる「トップダウン燃焼」の指導です。上部が常に燃焼しているため不完全燃焼が無くきれいな排気が出来ます。
そのことと同時に、初めてのオーナーには「燃焼ドラフト力」の説明です。
スムーズな着火と同様に“スムーズな消火”を促します。薪ストーブは着火から始まり燃焼温度が高くなるほど上昇気流(ドラフト力)が高くなり、逆に温度が下がることによりドラフト力は低下します。もし、空気を絞りすぎてしまい不完全燃焼で薪がなくなることなく“炭”の状態で残ってしまったとすると、とても弱いドラフト力の中で一酸化炭素ガスが薪ストーブ本体内部に充満していることを意味します。

ここで、もう一度おさらいです。「薪ストーブを着火するときには換気扇を切り、気密の高い家では窓を開けてください」と説明されます。そのことは、焚き始めは燃焼温度が低いためドラフト力がとても小さく煙の逆流をしてしまうのです。
ここが重要なのですが、
勿論消火する際にもドラフト力が低下してきていて、焚き始めと同様の状態です。その状態で、一酸化炭素が本体に充満していたら大変です。

そのために、
“スムーズな消火”が重要になります。二次燃焼空気は絞らずに、体積の大きな薪ではなく、その住宅性能にあった薪が重要になりますので設置業者(日本のチムニースイーパー)の方にご確認ください。

いかがでしたか?
上記は全て一酸化炭素対策の法律です。この法律による安全を守っているのがチムニースイーパーですので「守り神」もうなづけます。ドイツでチムニースイーパーになるためには、地域の職業訓練校、職業訓練センター、州の煙突掃除学校があり、トレーニング期間最低3年を要します。

「薪ストーブ本体」「設置者」「煙突管理者」の重要性がお分かり頂け、信頼のおけるパートナースイーパーが見つかることを願っております。

 

Wood stove information news
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